育毛剤で薄毛や抜け毛のケアをしている人でも、案外、髪の毛については知らないことが多かったりします。薄毛や抜け毛対策のためにも、ここでは、髪の毛についての基本的なことを説明します。

髪の毛の主成分はケラチン

髪の毛は、そのほとんどがケラチンと呼ばれる成分でできています。

ケラチンは髪の毛を作る材料となる成分で、不足すると、コシのない細い髪の毛になったり、新しい髪の毛が生えにくくなる恐れがあります。

そうなんです!ケラチンは健やかな髪のためには欠かせない成分です。

ケラチンとは何?

ケラチンは、18種類のアミノ酸が結合してできているたんぱく質のことです。

たんぱく質は、人間の身体を構成している最も基本的な栄養素で、様々な種類のアミノ酸がつなぎ合わさってできています。

人間の身体を作っているのは20種類のアミノ酸ですが、そのうち9種類を「必須アミノ酸」、残り11種類を「可欠アミノ酸」といいます。

必須アミノ酸は、体内で作ることができないアミノ酸なので、食事などで補う必要があります。また、可欠アミノ酸も、年齢と共に体内で合成できる量が減少するために、食事からの摂取が必要になってきます。

ケラチンを構成している18種類のアミノ酸は以下になります。

シスチン・グルタミン酸・ロイシン・アルギニン酸 ・セリン・アスパラギン酸・スレオニン・メチオニン・トリプトファン・プロリン・グリシン・チロシン・バリン・アラニン・フェニルアラニン・リジン・ヒスチジン・ヒドロキシプロリン

このうち必須アミノ酸は、ロイシン・リジン・バリン・メチオニン・フェニルアラニン・ヒスチジン・スレオニンで、食事から補う必要があります。

必須アミノ酸が不足すると、体の不調となって現れます。例えば、過度なダイエットを行うと、髪の毛がボロボロになったりするのは、必須アミノ酸が不足するためなのです。

ここからもわかるように、健康な髪の毛のためには、食生活は大切なポイントの1つになります。

では、ケラチンを構成するアミノ酸はどのような食品に多く含まれているのでしょうか。

ここでは、ケラチンの主要成分である「シスチン」「グルタミン酸」「ロイシン」「アルギニン酸」を紹介します。

シスチン

髪の毛を構成するアミノ酸で最も多いのがシスチンです。シスチンは、ケラチンの生成を促進し、髪の毛を太く丈夫にする効果があります。

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食品では、牛肉、牛乳、玄米や小麦粉などの穀類に多く含まれています。ただし、シスチンは飲酒や喫煙によって、大量に消費されてしまいます。

グルタミン酸

シスチンの次に多く含まれるアミノ酸がグルタミン酸です。グルタミン酸は、頭皮に潤いを与え、ターンオーバーを正常化します。直接の育毛効果はありませんが、頭皮環境を整えてくれます。

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グルタミン酸は、うまみ成分としてよく知られていて、昆布や鰹節、魚介、シイタケなどに多く含まれています。他には、小麦粉、高野豆腐、きな粉、大豆、チーズ、アーモンドなどにも含まれています。ただし、過剰摂取は身体に良くない影響を及ぼす可能性があります。

ロイシン

ロイシンといえば、筋肉を作り出し強化するためのアミノ酸で、BCAA(イソロイシン・ロイシン・バリン)の1つです。たんぱく質の合成促進にも重要な役割を果たし、育毛興効果が期待できる成分です。

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ロイシンは、大豆製品、牛肉、レバー、牛乳、ハム、チーズなどの食品に多く含まれています。

アルギニン酸

成長ホルモンの分泌を促し、免疫力を高めたり、血管拡張による血流改善の効果があります。髪の毛に必要な栄養は血液で運ばれるために、血行不良は抜け毛や薄毛の原因になります。また、成長ホルモンは髪の毛を生やすもとになる毛母細胞を活性化して、発毛を促します。

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アルギニン酸は、大豆製品、肉類、魚介類、牛乳、ナッツ類などに多く含名まれます。