当たり前のように生えている髪の毛ですが、ここでは実際にどのような仕組みで髪の毛が生え変わるのかを説明します。

髪の毛は、頭皮から出ている部分を「毛幹」、頭皮の下に埋もれている部分を「毛根」といいます。

私たちがふだん髪の毛として扱っているのが「毛幹」部分で、髪の毛を作り出してたり、成長するのは「毛根」部分になります。

「毛根」は毛包と呼ばれる組織に包まれていて、毛根の先の膨らんだ部分を「毛球」と呼びます。※ひとつの毛穴から2~3本の毛が生えているのは、毛包に約2~3本の毛が包まれているからです。

この「毛球部」は、主に「毛乳頭」「毛母細胞」からなっています。

「毛乳頭」は、毛細血管から髪の毛の成長に必要な栄養分を受け取り、「毛母細胞」に渡すことによって、毛母細胞が分裂して、髪の毛として成長していきます。

髪の毛が伸びるスピード

髪の毛は、平均で1日に約0.3ミリ~0.4ミリ伸びるといわれています。

このぺースで伸び続けると、3日で約1ミリ、1か月で1センチ、1年で12センチ伸びることになりますが、髪の毛の伸びるペースには個人差があります。

髪の毛が伸び続ける期間を成長期と呼び、男性は3年から5年、女性は4年から6年続くといわれています。

ただし、髪の毛は永久に伸び続けるのではなく、やがては自然に抜け落ち、そこからまた新しい髪の毛が生えてきます。

これをヘアサイクル(毛周期)といいます。

へサイクルは、成長期→退行期→休止期で構成されています。

成長期は、「毛母細胞」が分裂して髪の毛が伸びる期間で、ヘアサイクルのほとんどの期間を占めています。

退行期は、髪の毛の成長が止まる期間で約2~3週間になります。

そして休止期になると、寿命を終えた古い髪の毛が自然に抜け落ち、新しい髪の毛が生えるための準備期間に入ります。

髪の毛が抜ける本数は、1日平均で約50~100本といわれています。

100本も!と思うかもしれませんが、髪の毛は全体で約10万本あり、抜けるのは全体の約0.1%にしかすぎず、特に心配する必要はありません。

薄毛の人の場合は、このヘアサイクルが乱れています。

髪の毛は成長期が長いほど太く長くなりますが、何らかの原因で成長期が短くなると、短く細い髪の毛のまま成長が止まり抜け落ちてしまうために、全体の髪の毛の量も減っていってしまいます。

髪の毛の役割とは

髪の毛は実は人間の身体を守るために生えています。

頭部には、脂肪や筋肉がないために、脳を守るのは頭蓋骨になりますが、さらに頭蓋骨を守るために髪の毛が生えています。

衝撃から守る
髪の毛は、何かにぶつかった時に、脳を衝撃やケガから守るためのクッションの役割をします。

気温の変化から守る
髪の毛は、極端な高温や低温で脳がダメージを受けないように守ってくれます。

直射日光や有害な紫外線から頭皮や脳を守ったり、保温効果で冬の寒さから頭部を守ってくれます。

有害物質や老廃棄物を排出
私たちは日常生活の中で、知らず知らずのうちに有害物質を摂取しています。例えば、食品に含まれる添加物や野菜に使われた農薬、鍋や缶詰から溶け出した重金属などがあります。髪の毛には、こうした有害物質を排出する働きがあります。

人間の身体にとって大切な役割がある髪の毛。普段からのお手入れを大切にしていきたいものですね。